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声明

 

 私たちは,現在国会で審議されている安保法制(安全保障関連法案)について,審議をすればするほど,日本が戦争に参加することになるのではないかという恐れが高まっていくにもかかわらず,衆議院で審議を打ち切って採決が強行され,参議院でも同じことになるのではないかという事態の進行に,強い憂慮の念を抱いています.
 わが国のスポーツ界は,15年戦争の中で,1940年に開催が決まっていたオリンピック東京大会の返上をはじめとして,約15年間もの間,世界のスポーツ界から隔絶した時を過ごしました.また本学の前身である日本体育専門学校は,この戦争に繰り上げ卒業・学徒動員で千数百余名の学生を戦地に送り出し,そのうち数百名を超える者が還らぬ人となりました.
 学徒動員から50年を数える1993年には,日本中の数多くの大学の学長が「再び学園から学生を戦争へと出陣させない」という決意をこめた署名をしました.この中に,当時の学長であった綿井永寿先生の名があったのも,こうした本学の歴史があったからでした.
 また,1980年に開催されたモスクワオリンピックは,その前年に起きた当時のソ連によるアフガニスタン侵攻の影響を受け,日本を含む多くの国がボイコットすることとなり,出場を目指して練習に励んでいた本学の選手も涙を呑みました.
 こうしたスポーツと戦争の歴史をふまえて,本学では大学のミッションに「スポーツの『力』を基軸に,国際平和の実現に寄与する」ことを掲げています.このミッションのもとに働く私たちは,「スポーツは平和とともに!」との思いを,今,強くしています.
 私たちは,この法案を国民の理解と納得のいくまで審議し尽くすこと,そして数の力をかりて参議院で採決を強行しないことを強く訴えます.

2015年9月1日

よびかけ人10名(五十音順)

石上秀昭(体育学部准教授),岩佐克彦(児童スポーツ教育学部教授),上田幸夫(体育学部教授),久保健(児童スポーツ教育学部学部長),西條修光(児童スポーツ教育学部教授),坂井元(児童スポーツ教育学部教授),清水雅彦(体育学部教授),鈴川一宏(体育学部教授),関芽(児童スポーツ教育学部准教授)野井真吾(体育学部教授)

 

声明への賛同者60名(9月23日現在,賛同順)

森川貞夫(名誉教授),田原良紀(教員),畠山廣之(卒業生),渡邊裕斗(教員),北島洋美(教員),本多洋実(教員),横田誠仁(卒業生),三宅良輔(教員),清水頭より子(卒業生),梁田陽子(卒業生),成瀬徹(卒業生),寺澤昌之(卒業生),深井利子(卒業生),布施茂治(卒業生),幡谷暢(卒業生),今泉和彦(高校の恩師が日体卒),依田充代(教員),青沼裕之(卒業生),堀江なつ子(卒業生),大石正巳(卒業生),遊馬和夫(卒業生),上原恵美子(卒業生),森朗(卒業生),廣畑成志(卒業生),椎名佑樹(卒業生),色摩正雄(卒業生),続木智彦(卒業生),本木貴史(卒業生),伊藤哲雄(卒業生),山崎英壽(教員・非常勤),長谷川正明(名誉教授・元学長),小林正利(教員),牧野共明(卒業生),染谷朋子(卒業生),今野哲(教員),須藤伸彦(卒業生),舟見久子(教員・非常勤),鹿野晶子(教員・非常勤),時本久美子(教員),寒田丈太郎(卒業生),松島昭一(卒業生),澤井睦美(卒業生),奥泉香(教員),高橋一衛(名誉教授),坪井孝徳(卒業生),高橋洋子(卒業生),杉浦史晃(卒業生),久川春菜(教員),黄仁官(教員),横山順一(教員),羽鳥龍行(卒業生),山村正和(卒業生),久保山和彦(教員),伊東紗佳(教員),藤井政則(卒業生),村本和世(教員),亀山有希(教員),熊澤郁(卒業生),匿名(在校生1名,卒業生1名)

声明に寄せられたコメント

 

三宅良輔(教員) 戦後70年の特番などをテレビで見ながら、今年の夏は安保法制について考えながら過ごしていました。今回、有志の会を作り行動を起こした方々に敬意を表します。声明に賛同いたします。

簗田陽子(卒業生) このような取り組みがすすむことをうれしく思います。

今泉和彦(早稲田大学人間科学学術院教授) まずは日本体育大学の先生方が安保法案に反対の声明を出されたことに敬意を表します。
私は以下の理由で安保法案に反対です。
1.スポーツはその種目のルールを尊重・遵守して競うものですが、この安保法案は立憲主義の精神を踏みにじり日本国憲法・特に第9条の範囲を逸脱し、明らかにルール違反であると思います。
2.スポーツはルールを変更するときは問題点の所在を明らかにした上で会議などによって了承されます。その後に正式に新ルールとして適用されますが、この安保法案は閣議決定という手続きを踏み、現時点では国民の了解が得られる為のステップを踏んでおりません。このように自明で必要な手続きを踏まない安保法案を見過ごすわけにはゆきません。また、安倍政権そのものおよびこのたびの安保法案は、今後の日本にとって危険な内容を多く孕んでおり、民主主義国家としての日本の社会では広く認められないと思います。
3.従来より、日本では中国・北朝鮮・韓国・台湾・南アジア諸国などの方々とスポーツを通じて友好関係を鋭意地道に築きあげてきました。このようなスポーツ交流に果たされた日本体育大学関係者の方々のご貢献は甚大なものがあると思います。翻って、現安倍政権は善隣諸国の政治外交については寧ろ消極的であると思います。ときにはこのような国々に対して軽視しているようにも感じます。また、このような国々に対して安倍首相は「いつもオープンです。」と表明されていますが、その内容を空虚に感じるのは私だけでしょうか。現安倍政権は中国や韓国をはじめとして東アジア諸国との平和外交が蔑ろにされていると私自身は思っています。今後の政権は、独立した平和国家としてアメリカだけではなく東アジアの近隣諸国に対して理性的で友好的に歩むことが必須であると強く思います。
4.各大学に学ぶ学部生・大学院生・研究生・博士研究生などの将来活躍するであろう方々が安心して学業や研究に専念できるよう教育・研究の環境を絶えず良好に保つことは大学人として当然の責務であると思います。このたびの安保法案はこの良好な教育・研究環境を大きく変化させる内容を含んでいます。通常、政治に極めて疎い私ですが、このたびの安保法案だけは廃案以外の選択肢はないと考えております。今後、自らできることは限度がありますが、多くの方々と協力してこの安保法案を厳しく凝視したいと思います。

 

青沼裕之(卒業生) 日体大の関係者で、安全保障関連法案(戦争法案)反対の声明を出すことは画期的なことだと思います。とくにアジア・太平洋戦争下で、体育・スポーツが国家により一元的に利用されたことを念頭に置くとき、体育・スポーツ関係者として、政府が戦争に向かう政策を立案することを止めさせなければならないと考えます。多くの大学で、多くの団体で、反対の声が上がることが必要だと感じます。

 

大石正巳(卒業生) 待望しておりました。声明にこころから賛同いたします。

 

上原恵美子(卒業生) 奄美では沖縄辺野古埋め立てのための土砂搬出計画(沖縄県内から搬入できず瀬戸内海・長崎県五島ほかより船での輸送計画)、奄美市への自衛隊ミサイル基地誘致・瀬戸内町へ海上自衛隊基地増設等問題山積。先日30日は全国の有志と連帯した戦争法案断固反対集会に参加者し、「打倒安倍政権❗」「戦争法案断固反対❗」あらん限りの声をふりしぼってシュプレヒコール。誇れる日体!呼びかけと声明に心より賛同いたします。

 

森朗(卒業生) 自由と平和を最も大切にするスポーツ愛好者として、今国会での「戦争法案」強行採決に反対です。日体大有志諸氏の活動に賛同します。

 

廣畑成志(卒業生) 大変、スポーツ・体育の世界を勇気づける声明です。「スポーツは平和の力」。そう確信して、戦争法案の暴走に憤りをおぼえ、スポーツ・体育人の連帯の大切さを痛感していただけに、拠点大学からの意志表明の発信は心強いかぎりです。かつて、スポーツ・体育が侵略戦争に駆り立てられ、「ピッケル持つ手を銃に換えた」戦没学生である先輩たちの無念さを想起し、生命・自由・民主主義・平和の文化として育まれてきたスポーツ・体育、「スポーツを通じて相互理解と世界の平和の構築を」と掲げるオリンピック、この価値と根本原則を戦争への暴走を阻止する力として、いま、声を大にして行動することこそ、平和を切望する国民としてのスポーツ・体育人の使命ではないでしょうか。「戦争」の力学はスポーツ・体育の破壊へと直結することへの警鐘乱打、その響きが鳴りわたり、広がることを切望し、大学に籍を置いた者として戦争法案阻止へ微力を尽くしたいと思います。

 

匿名(在校生) 安保法案に反対です。8月30日の国会前10万人行動にも参加し、集まった12万人以上の人達と共に反対の思いを訴えてきました。自分の通う大学でも反対声明を出す会が立ち上がったことを嬉しく思います。声明に賛同します。

 

長谷川正明(名誉教授・元学長) 私は2001年から4年間学長を務めました。「遂に」というか「ようやく」というか、日体大に「有志の会」ができたことに感動し、心から声明に賛同します。呼びかけ人となられた先生方に感謝と敬意を表します。スポーツは決して戦争とは両立しません。2020年の東京オリンピックを1936年のベルリンオリンピックのようなことにしないために違憲の安保法制の成立を何としても阻止しましょう。

 

牧野共明(卒業生) 今日の社会で絶対に守らなければならないことは、「法治国家」ということだと常に考えています。今回の安保法案は、これを壊すものです。安保法案の内容には当然認めることはできませんが、社会の秩序を乱すことを総理大臣自らが率先して行うことに怒りを感じます。この法案を通さないことは重要ですが、国会で多数を占める賛成派(自民党、公明党)は、今後、法案がどうなろうと次の選挙では議員として認めないようにしなければなりません。議員の膝元での運動も盛り上げていきましょう。

 

染谷朋子(卒業生) 日体大からの反対運動嬉しく思います。この様な独裁が許される訳はないです。スポーツが出来るのも、平和な世の中があってこそです。この平和な毎日が、未来永劫に続くよう、安保法案に反対します。

 

須藤伸彦(卒業生) 母校日体大有志のみなさんが、スポーツの立場から平和を希求し、現在国会参議院審議中の「安全保障関連法案」成立反対運動に「覚悟と勇気」をもって立ち上がられたことに敬意を表します!1977年に日体大を卒業してはや還暦。この間、体育・スポーツと平和の問題を意識しなかったことは一度たりとありません。1.平和でなければスポーツはできない2.健康にとって最大の敵は戦争・紛争である日本のスポーツは長年の関係者の努力もあり、その文化的価値が国民の権利として認められスポーツ基本法やスポーツ庁の設立・設置となって、その途につくに至りました。まだまだヨーロッパなど先進国に比べれば心もとない船出ではありますが、兎にも角にも大きなはじめの一歩となることを体育人の一人として期したい思いです。にもかかわらず、国と政府は教育基本法改定をはじめ特定秘密保護法制定と戦前の翼賛体制まがいの国会運営と数の論理で、ついに集団的自衛権を柱とする安全保障関連法案(戦争法案)の内閣決定と衆議院通過という暴挙に出ています。「健康で文化的な最低限度の生活」をスポーツに求めるのであれば、自国のためであれましてや他国ために武力を行使し、多くの兵士と家族・一般市民の命を犠牲にすることを前提とした法律制定などありえないことは、先の戦争の大きな教訓として憲法9条をとおして誓ったはずです。日本の民主主義と立憲主義に反する安倍政権の横暴に立ち上がった日体大有志とスポーツ関係者とともに最後まで法案の強行採決に反対し、廃案に追い込むまで闘うつもりです!

 

松島昭一(卒業生) 今回の安保法案に反対の声を日体大として声を挙げて頂いたこと、嬉しく思います。個人的にもデモに参加し、時間の許す限りネットで国会中継を見ております。イラク戦争の総括もせず、後方支援という名の下に武力行使が可能になる本法案、絶対に許すことはできません。政府の答弁も国会審議が進めば進むほど辻褄の合わない回答ばかりで聞いていて歯がゆい思いです。有識者のほとんどが違憲であると認識を示しているにも関わらず安倍首相は砂川判決の事例を、壊れたテープレコーダーのように言い続けていて、全く説得力のかけらもありません。今まさに日本は戦争のできる国へ向かっており独裁国家そのもです。この自民党の暴挙を何としても阻止しなければなりません。憲法を守れ!!日体大有志の会、共に頑張っていきましょう!!

 

高橋一衛(名誉教授) 賛同します。かぜの噂では日体大に「戦争法案反対有志の会」の存在は聞いていましたが、メールなど不得意のため確認できていませんでした。8/30,9/12のデモには参加してきました。今こそ力を一つにしなければ、「この道はいつか来た道」に!

 

坪井孝徳(卒業生) 心より賛同いたします。戦争法案には反対です。

 

杉浦史晃(卒業生) 母校からこのような声が上がって嬉しいです。反対意見に対し、議論にならない詭弁を繰り返す政府の対応を見ていると、そこには誠実さのかけらも感じられません。強行採決を食い止めることに繋がればと、微力ながら賛同の声を上げさせていただきます。

 

羽鳥龍行(卒業生) 平和だからこそ、スポーツは楽しむことができるものです。母校の行動を誇りに思い、微力ながら賛同させて戴きます。

 

山村正和(卒業生) 心より賛同いたします。この法案には反対です。

 

熊澤郁(卒業生) かつて日本が行った侵略戦争に、多くの学徒を戦地へ送ったという、大学の戦争協力の痛恨の歴史があり、その歴史への深い反省から、憲法九条とともに歩み、世界平和の礎たらんと教育研究活動にたずさわり、再び戦争の惨禍を到来させないようにしてきたのでは・・二度と再び、若者を戦地に送り、殺し殺される状況にさらすことを認めることはできません。

 

匿名(卒業生) 母校でこのような声が上がっているのを知りとても嬉しく思っています。自分は、約半年前に日体大を卒業し、将来は世界で仕事をしたいと考えている者の一人です。いつまでも、唯一の被爆国として、平和に向けて世界を引っ張っていける日本であってほしいと強く思います。

Seimei
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静岡県弁護士会「ここが変だよ安保法案」

9月8日参議院特別委員会伊藤真参考人

これは「集団的自衛権編」です.他に「立憲主義編」「後方支援編」もあります.リンク先からどうぞ.

安全保障関連法案成立に対する抗議声明

 

 9月19日,安全保障関連法案が国会において成立した.
 この法案は,圧倒的多数の憲法学者,全国すべての弁護士会,歴代内閣法制局長官,さらには最高裁判所元長官までもが違憲と明言するものであった.このような法案を国会で審議すること自体,暴挙であるが,その審議や採決も異常なものであった.衆参両院の特別委員会においては提案者である首相や大臣の答弁はしばしば止まり,二転三転し,審議はそれぞれの委員会において100回以上中断した.繰り返された強行採決は,言論の府たるべき国会を言葉による議論の場からむき出しの暴力の場に変えた.国会が違憲の法律を制定するにいたる過程は,暴挙の連続であった.私たちは,この何重にも重ねられた暴挙に強く抗議する.
 政府・与党の度重なる暴挙に対して,文字通り日本中で抗議の声が湧き起こった.

 国会前での抗議集会には,毎週のように数千人が集まり,8月30日には12万人を超える人々が国会周辺を埋めつくした.「安全保障関連法案に反対する学者の会」の反対声明に賛同を寄せた学者・研究者は1万4000人以上,法案に反対する「有志の会」が作られた大学は140校を超え,私たちもそのリストに名を連ねた.衆議院での成立後の政府高官による「(7月の)連休が過ぎれば国民は忘れるだろう」との見通しとは逆に,反対声明や数人のスタンディング・アピールから国会前を埋めつくす抗議デモまで,日本中から湧き起る怒りの声は大きくなる一方であった.
 国会前で,デモの路上で,学者と学生はともに声を上げ,一緒に歩いた.憲法12条に書かれた「国民の不断の努力」を,私たちは身を持って示した.法案の成立は,「不断の努力」が無意味だったことを意味しない.この法律にもとづいて自衛隊を海外に派兵しようとすれば,私たちは再び国会や官邸を取り囲み,それを止めるだろう.今後の国政選挙において,この法案に賛成票を投じた議員を落選させるだろう.全国で違憲訴訟が行われ,この法律の違憲性は司法の場で明らかにされるだろう.私たちの「不断の努力」は,違憲の法律をただの一度も使われることなく廃止し,集団的自衛権の行使を容認した違憲の閣議決定を撤回させ,政府によって踏みにじられた憲法を甦らせるだろう.
 この法案への抗議行動を通じて,日本のいたるところで芽生えた新しい民主主義のかたちを私たちは目撃してきた.野党の国会議員は,政党を超えて手をつないだ.市民が路上に立ってアピールすることは,当たり前の光景になった.私たちは,ここに希望を持っている.戦後を70年まで数えた私たちの平和への希求がついえることはない.戦後ゼロ年が来ることを止めるための新しい行動を,私たちは,今ここから始める.

2015年9月29日

よびかけ人(五十音順)

石上秀昭(体育学部准教授)

上田幸夫(体育学部教授)

久保健(児童スポーツ教育学部学部長)

清水雅彦(体育学部教授)

関芽(児童スポーツ教育学部准教授)

野井真吾(体育学部教授)

依田充代(体育学部教授)

連絡先 安保法制の廃止を求める日体大有志

           @antianponssu

関連サイト 安全保障関連法に反対する学者の会

                安保法制と憲法を考える首都圏大学・市民有志連絡会

 

Kougi
Yobikake

抗議声明への賛同者24名(2017年3月3日現在,賛同順)
本多洋実(教員),森川貞夫(名誉教授),長谷川正明(名誉教授・元学長),今泉和彦(高校の教師が日体卒),羽鳥龍行(卒業生),藤井政則(卒業生),布施茂治(卒業生),青沼裕之(卒業生),山崎英壽(教員・非常勤),簗田陽子(卒業生),高橋洋子(卒業生),須藤伸彦(卒業生),
高橋一衛(名誉教授),永野遼平(在校生),山野晴雄(設置校元教職員),寺澤昌之(卒業生),綾部正弘,小林幸次(教員),吉田みゆき(卒業生),辻由紀子(卒業生),松島昭一(卒業生),薗田碩哉(元教員),匿名(在校生2名)

Sando

賛同メッセージ
森川貞夫(名誉教授)
 素早い「反撃」、やはりスポーツは速攻ですか、しかし息の長い「闘い」もあります。どうぞ多くのみなさんとスクラム組んで粘り強い、日体大の「底力」を見せましょう。


長谷川正明(名誉教授・元学長) あれだけの盛り上がりを見せた反対運動にもかかわらず安保法制関係法律は成立してしまいましたが、ここでひるむわけには行きません。310万に及ぶ先人の犠牲の上に手に入れた平和憲法の素晴らしさを享受した世代としての責任を痛感します。抗議声明に全面的に賛同します。スポーツに欠かせない平和を希求するアスリート出身の日体大関係者の賛同を期待しています。


今泉和彦(早稲田大学人間科学学術院教授) 本声明を表明された日本体育大学教員有志の先生方に敬意を表したいと存じます。私は本声明に賛同致します。此の度、国会で成立した安保法案を今後は注意深く且つ冷静に凝視し、今後政府が暴走する可能性がある場合などは、私たち自身によって厳しい態度で「ノー」を表明することが重要であると思います。最終的には、本声明文にもありましたように、廃案となるよう不断の努力と国会の監視を続けることが大事であると考えております。


羽鳥龍行(卒業生) 母校有志の皆様の抗議声明、大いに賛同すると共にスポーツを愛する一個人として、その行動に誇らしい気持ちです。まだまだこれからですね。

 

藤井政則(卒業生) スポーツは平和の上に成り立つものではなく、仲間と共に平和を形成・成長させる力に、人間の尊厳を守る力になるべきものだと思います。スポーツを愛するものにとって安保法制はスポーツの本来の姿の実現を遠ざけてしまいます。安保法制の廃止を求める日体大有志による抗議声明に賛同します。

 

布施茂治(卒業生) 「安全保障関連法」の成立に対する抗議声明に賛同し、ここに署名いたします。

●  国会審議の暴挙の連続に強く抗議すると共に、違憲立法などの「この法案」を認める訳にはいきません。この法案に賛成した議員を、すべて引退させることが次期選挙の課題です。

●  「平和と民主主義」をさらに国民主体の日本国を築き上げるために、それらを信条とする野党議員・支持者・そして多くの体育・スポーツの民主化運動の先駆者の皆さんが一丸となって闘うことが必要かと思います。

●  私こと、戦後(S20年・30年代)の国民生活の苦しみ・惨めさ、そして60年安保闘争・70年闘争を体験・くやしさをハダで感じつつ、「こどもたちを再び戦場におくるな」と教育現場での実践を継続してきました。教育現場での、多くの子供たち・国民のための「体育・スポーツの文化としての価値・創造・発展」を実践・研究してきた一人でもあります。

●  その国民運動文化の創造発展を蔑ろにされようとしていること、平和憲法を無視して戦争支援の法案を無責任国会の暴走による「成立」を主張する自公政権(裏に日本最大の右翼集団の支えあり?)の暴挙を絶対に許してはならないと言うことです。

●  「すべての国民・すべての子供たちを戦場に送るな」 今回の「戦争法案を廃棄しよう」「すべての体育・スポーツの民主的・平和的な発展を築き上げよう」これからも共に頑張りたいと思います。

 

青沼裕之(卒業生) 安保関連諸法と閣議決定の撤回に向けて引き続き行動してゆきましょう。

 

簗田陽子(卒業生) こんな暴挙が許されるはずはありません。憲法を守らず、国民の声を聴かず、「私(安倍)が主役」とばかりに好き勝手にことを運ぶ~何としても「戦争法」を破棄しましょう。そのためにも、選挙に行こう、賛成議員は落そう!

 

須藤伸彦(卒業生) そもそも論として今回の安保法制には当初から反対してきました。法案成立の過程そのものも違憲であり、民主主義を逸脱した安倍政権の暴挙に怒りを禁じえません。アメリカの属国としての日本には自立した近代国家の未来は見出せません。国連憲章の敵国条項を廃し、名実とも立憲主義にもとづく民主主義国家としての歩む道こそ、こどもたちに示せる未来の日本です。「武力や暴力」による支配は日本のみならず、地球上すべての人類にとって有害であっても無益であることを歴史とともに現実的にも証明され続けています。廃案しかありません。法改正を粘り強く訴えていきましょう。自分なりの手段と決意をもって!

 

高橋一衛(名誉教授) 抗議声明に賛同します。闘いは「第二ステージ」になりました。いつの時代でも、反民主主義の勢力が強まるとそれに対して民主主義の力が何倍にも強まるのが社会の動きだと思います。私たちは今まさに、国会の内外で「民主主義とは何か」ということを学んでいるのだと思います。「不断の努力」で違憲の閣議決定を撤回し、民主国家の確立に力を合わせて頑張っていきましょう。

 

山野晴雄(設置校元教職員) 安全保障関連法=戦争法が強行採決により成立しましたが、この違憲の法律を使わせることなく、廃止にしていく必要があります。体育系の教員を多く輩出している日本体育大学は、教え子を戦場に送ってはならない責任を負っています。私は、設置校の元教員として、国民共同の力で戦争法を廃止にしていく、その一端を担っていきたいと思っています。

 

寺澤昌之(卒業生) 抗議声明に賛同いたします。37年前のことになりますが、私の卒論のテーマは「日本の登山組織発展の過程-第2次世界大戦の残したもの-」でした。戦争に反対した登山家は見つかりませんでした。登山界の一部にあった組織の統合発展の願望と、国の総力戦体制が融合し、進んで戦争に協力する体制が作られていったのでした。卒論を書いた当時から「逆コース」との声は聴かれましたが、ついにこんなところまで来てしまったのですね。長野で体育とは関わりのない仕事をして暮らしています。祖父が営んでいた製材業は、戦時「企業合同政策」によって、昭和17年に廃業に至り、長男も20年7月に戦死。次男の父は、農業に転身して私たちを育てたのでした。そんなことを知ったのは16年前、父が亡くなった後でした。微力ながら、みなさんとともに声を挙げてゆく決意です。

 

綾部正弘 元大阪府立堺養護学校に勤務していました.野井先生にも,正木先生同道でお寄りいただきました.障発がある人たちの幸せは戦争とは相容れません.アピールに心から賛同します.

薗田碩哉(元教員) とかく政治に疎いと言われる体育人。だからこそしっかり考え、しっかり発言し、しっかり行動してほしい。スポーツが平和の礎となるためには、平和主義と民主主義の理念を踏まえた活動をしなくてはならない。

 

匿名(在校生) 昨年、清水先生の授業を取って凄く忘れられない講義だった。これからも素晴らしい授業をよろしくお願いします。

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